アーセナル、2010年以降に買った「最も高額な10選手」

昨季はイングランド・プレミアリーグの優勝争いに食い込み、今夏は多くの移籍金を支払って大型補強を行っているアーセナル。

今回は『Planet Football』から「2010年以降にアーセナルが買った最高額補強の10選手」をご紹介する。

10位:アレクシス・サンチェス

獲得元:バルセロナ

移籍金:3200万ポンド(およそ58.04億円)

バルセロナからアーセナルにやってきてからのアレクシス・サンチェスを思い出すのは素晴らしいことだ。相手のディフェンダーを翻弄し、まるでスズメバチのように鋭く舞ってゴールに突き刺した。

彼がアーセナルを離れる前の数年間、そしてアーセナルを離れてからの数年間を思い出さなければ、非常に素晴らしい記憶である。

9位:グラニト・ジャカ

獲得元:ボルシアMG

移籍金:3400万ポンド(およそ61.66億円)

グラニト・ジャカはアーセナルで長くセントラルミッドフィルダーを務めた。そのパフォーマンスには浮き沈みがあり、なかなか常に評価される存在というわけではなかった。

ただ、チームに対しての貢献については決して否定できるものではない。何年も経てば彼の存在は見直されることになるだろう。

8位:シュコドラン・ムスタフィ

獲得元:バレンシア

移籍金:3500万ポンド(およそ63.48億円)

彼について言えば、アーセナルに来たことはキャリアの中で最も間違った決断であったと言えるだろう。ドイツ代表でブレイクし、スペインでも活躍して水に慣れたところで、イングランドへやってきた。

そのギャップに馴染めなかったこともあってパフォーマンスは安定せず、結局のところアーセナルで全く評価されることがなかった。

7位:ユリエン・ティンベル

獲得元:アヤックス

移籍金:3800万ポンド(およそ68.92億円)

今夏のマーケットでアヤックスからアーセナルに移籍してきたディフェンダー。エリック・テン・ハフ監督の教え子だったが、マンチェスター・ユナイテッドではなくこちらにやってきた。

センターバックとしても右サイドバックとしてもプレーできるというオランダ代表選手がそれだけの価値を証明できるかどうか。冨安健洋とのポジション争いは熱い。

6位:メスト・エジル

獲得元:レアル・マドリー

移籍金:4300万ポンド(およそ77.98億円)

過去10年間で最も評価が別れる選手の1人であろうメスト・エジル。それでも圧倒的なパス能力については誰も否定する者はおらず、2010年代にはリオネル・メッシに続くアシスト数を記録したのだ。

ミケル・アルテタ監督との関係がこじれてしまうまでの数年間はまさにアーセナルの心臓だった。それが今やあまり評価されなくなっているのは不憫である。

5位:アレクサンドル・ラカゼット

獲得元:リヨン

移籍金:4700万ポンド(およそ85.24億円)

アーセナルで206試合に出場して71ゴールを決めたアレクサンドル・ラカゼット。フランス代表でもプレーしたアタッカーはイングランドでも悪くない成績であったが、これが4700万ポンドという移籍金を滅却するほどのものだったかはわからない。

プレミアリーグの1シーズンで一度も15ゴールを決めたことがないのにもかかわらずここまでの成績を残しているというのは、見事な一貫性を持っていたという証明でもある。ただ決定的な存在であったかどうかといえば難しいため、賛否両論になるのは仕方ないところだろうか。

4位:ピエール=エメリク・オーバメヤング

獲得元:ボルシア・ドルトムント

移籍金:5600万ポンド(およそ101.56億円)

アーセナルの歴史の中で、オーバメヤングよりもゴール率が高かった選手はティエリ・アンリしかいない。それだけを見ても、彼がアーセナルでどれだけ得点力を見せていたかがわかるだろう。

2020年にはほぼ独力でアーセナルをFAカップ優勝に導いた。準決勝のマンチェスター・シティ戦で2得点、決勝でもチェルシー相手に2得点を決めた。別れ方だけが納得しにくいものなのだが…。

3位:カイ・ハヴァーツ

獲得元:チェルシー

移籍金:6500万ポンド(およそ117.88億円)

ちょうどチェルシーの混乱期に当たってしまった感があるカイ・ハヴァーツ。攻撃的MFでありながら、昨季はティモ・ヴェルナーとロメル・ルカクの離脱もあってワントップ起用に応えた。チャンピオンズリーグ決勝でのゴールも印象的だが、ただ常に素晴らしかったというわけではなかった。

そして今夏は6500万ポンドもの移籍金でアーセナルへと移籍。今季その期待に応えられるのかどうか、誰もが目を向けている。

2位:ニコラ・ペペ

獲得元:リール

移籍金:7200万ポンド(およそ130.58億円)

素晴らしい契約を結んだはずだった。リールで活躍していた「ゴールを奪える左利きの右ウイング」ニコラ・ペペは、移籍マーケットの最終日にアーセナルへと移籍することが決まった。

ただ結局アーセナルのファンは彼のパーフェクトなパーフェクトなパフォーマンスを見ることはなかった。そして昨季はニースへとローン移籍することになり、戦力外の扱いに…。

1位:デクラン・ライス

獲得元:ウェストハム・ユナイテッド

移籍金:1億500万ポンド(およそ190.43億円)

これはとんでもない取引になった。ウェストハム・ユナイテッドの魂を引き継いだデクラン・ライスが、1億ポンド以上の移籍金でアーセナルへとやってくることになった。これはクラブの強烈な意思表明でもある。

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これから世界を獲っていくんだという強烈な意志。ミケル・アルテタ監督の野望。それをどれだけ現実にできるのか、彼の実力がどれほどのものか、今季はまさに試される1年になる。

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