さあ、夏休み 茨城県内の小中学校 生成AI使用に注意

通知表を受け取る児童=水戸市河和田町

茨城県内の多くの小中学校で20日、夏休み前最後の授業があった。1学期を終えた学校では1人1人に通知表が配られた。子どもたちは約40日間の夏休みに入る。学校側は宿題に取り組む際の生成AI(人工知能)の使用に対し、しおりなどを通して注意を呼びかけた。休み明けの始業日は多くの学校で9月1日を予定している。

水戸市河和田町の市立河和田小(栗原和彦校長、児童数430人)は全校児童が参加して1学期の終業式が開かれ、栗原校長は「自分で作った時間割で、夏休みだからこそできることに挑戦してほしい」と期待感を示した。

終了後は各教室で担任が通知表を手渡した。6年の島根巧さん(11)は「夏休みはサッカーの練習合宿があるので頑張りたい。宿題を早く終わらせて、たくさん楽しみたい」と声を弾ませた。

同校は、児童向けに作成した夏休みのしおりで、読書感想文の応募資格について、生成AIが作成した作文や過去の作品を模倣したものは失格になると指摘した。

県教委によると、この日が夏休み前最後の授業となった県内の小学校・義務教育学校は427校、中学校は185校。

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