釜石の新市庁舎、施工業者が辞退 資材高騰など理由、着工に遅れ

 釜石市の新市庁舎は、今夏の着工が少なくとも半年ほど遅れる見通しとなった。建築主体工事の優先交渉権を得た施工業者が、資材高騰などを理由に辞退したため。市は事業費の再積算を急ぎ、業者の募集からやり直す。

 市は付随する電気設備工事と機械設備工事の入札を中止。早ければ8月着工、2025年8月の完成を目指していたが、全体のスケジュールに影響が出る見込みだ。

 施工業者は大林組と八幡建設、山元による共同企業体(JV)。入札は総合評価方式で行い、JV2者が参加したが、1者は予定価格35億5600万円(税抜き)を超えたため失格となっていた。

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