岩手県南中心に大雨 JR北上線、のり面崩落し運転見合わせ

運転見合わせとなったJR北上線ののり面崩落現場=20日午後6時45分、西和賀町細内

 20日の岩手県内は上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、県南部を中心に大雨となる所があった。JR北上線ゆだ高原駅近くでは線路脇ののり面が崩れ、ほっとゆだ(西和賀町)―横手駅(秋田県横手市)間で21日始発から当面、運転を見合わせる。盛岡地方気象台は引き続き土砂災害への警戒を促している。

 現場は国道107号の陸橋と交差する付近で、約30メートルにわたり土砂や雑木が流出。JR盛岡支社によると、20日未明に見つかり、係員が現場を監視して始発から運行したが、被害の拡大が見込まれ午前10時半ごろからほっとゆだ―横手駅間で運転を見合わせた。復旧方法を検討中で、再開の見通しは立っていない。けが人や建物への被害は確認されていない。

 ゆだ高原駅の隣で飲食店を営む高橋春男さん(64)は「ここ数日、繰り返し強い雨が降っていた。人数は少ないが通学利用もあり、早く復旧してほしい」と話した。

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