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医療的ケア児・者をテーマにしたトークイベントがこのほど、佐世保市であり、当事者の家族ら約20人が課題などについて話し合った。
社会福祉法人「宮共生会」(原田良太理事長)が、障がい者理解を深めることなどを目的に開催した。
前半は、昨年8月に開設した諫早市小長井町の県医療的ケア児支援センターでセンター長を務める医師の岡田雅彦さん(57)と、同センターの医療的ケア児等コーディネーター、井村弘子さん(63)が支援の経過と現状について紹介。最も多い相談は保育所・幼稚園への入園希望だが、希望者の半分以上が看護師の配置ができず入園できなかったことなどを説明した。
後半はパネルディスカッションで、医療的ケア児・者の親など3人がパネリストを務めた。ショートステイに関して「佐世保には1カ所しかない」「県全体でも不足している」「予約が必要で緊急時に利用できない」など課題について意見交換した。夫婦で参加した佐世保市の宮内靖さん(40)と明子さん(47)は、「大村や諫早のショートステイ施設も利用しており、場所によっては往復3時間強かけて送迎している。施設が少なく場所も遠いなど、皆悩みどころは同じなのだと思った」と話した。