ミャンマー首都に巨大大仏 軍事政権、巨費投じ国威発揚

ミャンマーの首都ネピドーに建立された大理石製の大仏=21日(共同)

 【ネピドー共同】ミャンマー軍事政権が首都ネピドーに高さ約19mの大理石製大仏を建立し、報道陣に21日公開した。軍政は「大理石製では世界最大」と宣伝。21年2月のクーデター後に建設が本格化し、総工費は3千万ドル(約42億円)を超す。民主派との戦闘や、市民を巻き込む空爆を続ける中での巨費を投じた国威発揚策に内外で批判が高まりそうだ。

 軍政トップのミンアウンフライン総司令官が主導したとされる。青空をバックにそびえ立つ白い大仏は台座を含めると高さ約25m、重量約5300トン。奈良の大仏を上回る大きさだ。仏教徒が9割近くを占める国民や諸外国に向け、権威と力を誇示する狙いとみられる。

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