真岡・荒神祭が開幕 きょう2万発の花火やみこし

荒神祭が始まり、威勢よく大前神社を出るみこし

 【真岡】市内で最大の夏祭り荒神祭(こうじんさい)が21日、東郷の大前(おおさき)神社で執り行われた神事出御(しゅつぎょ)祭で幕を開けた。新型コロナウイルス禍による中止、制限を経て4年ぶりに元の実施形式に戻り、23日までの3日間、みこしや山車の運行、大花火大会などで中心部は祭り一色に染まる。

 出御祭に先立ち、境内西側に新たに建立された大鳥居のくぐり初めが行われた。出御祭では、祭りの主催側の関係者や団体の役員らが一堂に会し、神職がおはらいや祝詞を読み上げるなどして、祭りの安全を願った。

 市夏祭町会連合会の石坂博(いしざかひろし)会長(78)は「市民の皆さんも待っていたと思う。4年間の思いをぶつけ、事故なく立派で楽しい夏祭りにしたい」と喜んだ。

 子どもみこしや本社みこしが威勢よいかけ声とともに参道を通って宮出しされ、各町会が本社みこしを順々に渡していった。

 22日が最も盛り上がる日で、市の中心部を交通規制して各町会や中学生のみこしの運行、山車屋台やお祭り広場での演奏などが相次いで行われる。夜には五行川をみこしが渡り、2万発の花火が夜空を彩る。

大鳥居の完成を祝ったくぐり初め

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