県内初「ゾーン30プラス」 速度は30キロ以下で 設置の上越市で指導 22日から夏の交通安全防止運動

県内初のゾーン30プラスで広報活動。通学途中の歩行者や自転車、車が多く通過し、交通安全への注意を呼びかけた

夏の交通事故防止運動が22日から、県内で一斉に始まる。同日から10日間、「思いやり クールにゆずる 夏の道」をスローガンに、夏休みに入る子どもたちや若者の開放感から起こる事故や、夏のレジャーによる疲労運転などからの事故予防を広く呼び掛ける。上越警察署では前日21日から、管内で関連行事が行われた。

上越市西城町1の一方通行道路とその周辺に、県内で初めて設置された交通安全対策区域「ゾーン30プラス」では、上越警察署などによる街頭指導が行われた。市役所などの関連機関、団体から11人が参加。通学中の児童や生徒、ドライバーに横断幕で交通安全を呼びかけた。

「ゾーン30」は最高速度を時速30キロに規制するなど、警察が対策を行っている通学路などの区域。市内には3カ所あるが、今回運動を行った地域は学校7校があり、通勤時間は抜け道として多くの車が通るため、さらなる対策を求める声が上がっていた。市は関係機関と住民説明会を行い、道路幅を狭くする狭さくやシケインなどを設置し、今月4日から「ゾーン30プラス」として運用を開始した。

上越警察署の小林和則交通課長は「ドライバーは歩行者への思いやり、自転車は交通ルール守った走行をお願いしたい。効果を検証し、次の設置も検討している」と語った。

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