特産品「日田梨」旬入り、出荷スタート 大雨の影響は少なく【大分県】

日田梨にはさみ入れをする水郷ひたキャンペーンレディ=21日、日田市三和

 日田市の特産品「日田梨」の出荷が21日、市内三和の選果場で始まった。今月の大雨の影響は少なく、関係者は「旬入り式」で目標の3千トン(前年比6%増)生産へ向け、気持ちを一つにした。

 式ではJAおおいた日田梨部会(83人)の判田紀一生産部長が旬入りを宣言。小埜照明部会長が「今年は最高の年になると期待している。しっかりした品質の物を出していきたい」とあいさつした。若手生産者でつくる同志会の小埜準平会長が「この梨を各地に届けることが市の復旧につながる」と呼びかけ、「頑張ろう」を三唱。早速、出荷作業を始めた。

 近くの園地では「水郷ひたキャンペーンレディ」によるはさみ入れ式もあった。

 JAおおいた西部営農経済センターによると、今年は開花時季の晴天と人工授粉の徹底により、全品種とも着果状況は良好。大雨により、一部で梨棚の損壊などがあったものの出荷量に大きく影響する被害ではなかったという。

 「幸水」「豊水」「秋月」「新高」などの品種を作っており、出荷は12月まで続く。出荷先は県内外で、台湾やベトナムなどの海外にも輸出する。

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