カザフスタンから被爆者医療の研修 5人が長崎市長を訪問

鈴木市長(左から4人目)と記念撮影をするカザフスタンからの研修生ら=長崎市役所

 長崎県や長崎市、長崎大などでつくる長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM=ナシム、会長・森崎正幸県医師会長)の事業の一環で、被爆者医療の研修を受けるカザフスタンの医療従事者5人が21日、長崎市役所を訪問し、鈴木史朗市長にあいさつした。
 研修は、被爆地長崎が蓄積した被爆者医療に関する技術支援や情報共有などを目的にナシムが1993年度から実施している。新型コロナウイルスの影響で受け入れは4年ぶり。研修期間は8月18日までで、長崎大医学部や同大原爆後障害医療研究所などで学ぶ。9日の平和祈念式典にも参加する予定。
 鈴木市長は「実り多い研修になると確信している。式典では一緒に世界平和に向けて祈ってほしい」とあいさつ。5人から同国の伝統工芸品が贈られた。
 市によると、今回を含め、これまでにチェルノブイリ原発事故の被災地ウクライナ、ロシア、ベラルーシと旧ソ連の核実験場のあったカザフスタンから計171人を受け入れている。

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