島原・有明ボカシの会、生ごみ堆肥で栽培した野菜を使った料理を披露

有機栽培したスイカなどを紹介する荒木会長(左)。会場では野菜を使った弁当が振る舞われた=島原市有明町、有明公民館

 生ごみを活用した堆肥で野菜の有機栽培をしている長崎県島原市の有明ボカシの会(荒木光義会長、会員50人)が19日、会員が育てた野菜を使った料理の試食会を同市内で開いた。
 同会は生ごみ減量化などを目的に2012年設立。会員が有機栽培をしているほか、幼稚園や小学校で野菜作りを指導している。試食会は新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。会員や地域の教育・行政関係者ら約70人が参加した。
 会場にはナス、オクラ、カボチャ、ピーマン、空心菜など20種類以上の野菜を使った弁当が並んだ。ニンジン寒天や赤シソを使ったジュースなどもあり、参加者は「野菜の甘さを感じる」「驚くほど味が濃い」と感嘆の声を上げ、料理を味わった。
 荒木会長(76)は「今年の梅雨は長雨だったが、しっかり土作りしていたので、元気な野菜ができた。生ごみを減らしながらおいしい野菜を作る、環境に優しい活動の輪を広げていきたい」と話した。

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