栃木県那須烏山市の烏山地区市街地で開かれている山あげ祭で22日、JR烏山線の開業100周年を記念した屋台パレードが行われた。輪番制を担う全6町の大屋台が街中に繰り出し、100周年を華やかに祝った。
パレードは「烏山の山あげ行事」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を記念し2017年の祭りで実施して以来、6年ぶり。
午後4時過ぎ、烏山駅前広場に装飾で光り輝く大屋台6基が集結すると、見物客らは歓声を上げた。同所での出発式で川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は「祭りと烏山線が永遠に続くことを願うパレード。みなさんも屋台の綱を引き、楽しんでほしい」とあいさつした。
6基の大屋台は列になり、お囃子(はやし)を響かせながら、金井2丁目の山あげ会館まで約1キロを練り歩いた。
一般市民と一体となって100周年を祝おうと、初めて屋台の引き手を募りパレードを実施した。家族と参加した宇都宮市若草1丁目、保育園年長小原澤悠(こはらざわゆう)ちゃん(5)は「暑かったけど、屋台は大きくてかっこよかった。これからも祭りに来たい」と笑顔を見せた。