大分市のご当地マンホールをTシャツに 京都のアパレルブランドがネット販売【大分県】

各地のマンホールのふたの図柄を取り入れてTシャツを制作している足立拓海代表=大分市のガレリア竹町ドーム広場

 【大分】大分市のご当地マンホールの図案を取り入れたTシャツが完成した。作ったのは京都市のアパレルブランド「ジャパンアンダーグラウンド」。今月から同社のオンラインショップで販売している。大分市在住の絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」が手がけた図案で、足立拓海代表(26)は「大分の魅力が伝わるデザイン。県内外で着てほしい」。

 マンホールは今年3月に同市のガレリア竹町に設置された。テーマは「南蛮渡来物語」。大友宗麟の時代に南蛮貿易で栄えたと伝わる幻の島「瓜生島」の港で、船から積み下ろされる動物や渡来品、南蛮の人々を描いている。

 大阪府出身の足立代表は同志社大在学中にバックパックで40カ国を旅した。帰国後、地域の名所や歴史、特産品を描いたマンホールのふたに着目。他国にはない日本独自の文化だと気付き、2021年にブランドを設立してTシャツやバッグなどの商品化を進めている。

 全国に8千種類以上ある中から地域性を反映したおしゃれなデザインを選び、自治体と交渉。夕日を背景に飛ぶタンチョウヅルを描いた北海道釧路市、逆さ富士と桜の共演が美しい静岡県富士宮市など、46都道府県・63種類をTシャツにした。

 大分市を採用した決め手はデザイン性の高さとカラフルさ。18日、同市を訪れた足立代表は「地元の良さを再確認したり、大分に行ってみたいと思うきっかけになればうれしい」と話した。白黒の2色あり、1枚4100円(税込み)。

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