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空き瓶の中に船の模型を飾る「ボトルシップ」作品の企画展がこのほど、南島原市口之津町の口之津公民館で開かれた。帆の一つ一つまで緻密に作り込んだ帆船や大型船の模型など計65点が並び、来場者は制作者の世界観を楽しんだ。
ボトルシップは航海中の船員が趣味で作り始めたとされる。廃材などを削って一から手作りする場合も多い。船体部分だけを瓶の中に入れ、マストや帆、国旗などはピンセットや針金を使いながら瓶の中で組み立てるという。
同町は明治から昭和初期に「船員の町」として栄え、多くの人たちが外航の海運会社に就職した。松尾喜昭さん(78)は「航海中の休日はやることが限られるので、コツコツ作っていた。風を受けて膨らんだ帆の質感やロープの数など細部まで帆船を忠実に再現した」と満足げに話していた。