「絵本で楽しい時間を」 作家のたしろさん、珠洲入り 24日、全園児に寄贈

泉谷市長に絵本を紹介するたしろさん(左)=珠洲市内のホテル

  ●小学館と北國新聞社

 出版大手の小学館(東京)と北國新聞社は24日、5月の奥能登地震で被害を受けた珠洲市の全園児に絵本を贈る。23日、珠洲に入った絵本作家のたしろちさとさん(川崎市)が泉谷満寿裕市長と面談し「地震で怖い思いをした園児たちが、絵本を読んで楽しい時間を過ごしてくれればうれしい」と話した。

 泉谷市長は「素晴らしい企画で、子どもたちも元気になると思う」と感謝した。たしろさんからサイン本が贈られた。

 「すずの子 絵本で笑顔」と銘打った取り組みで、たしろさんは24日、市内のみさき、つばき、宝立の全3保育園を訪れ、自身が手掛けた絵本「きょうりゅうオーディション」を1人1冊ずつ寄贈する。読み聞かせも予定している。珠洲付近では現在も地震が続いており、絵本を通じて癒やしを感じてもらう。

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