東日本大震災の被災者の体験談を聞き、住民の防災意識を高める催し「東日本大震災の被災者が伝える災害の実態と心構え」(三国町まちづくり協議会連絡会主催、坂井市、三国町区長会連合会、福井新聞社共催)が7月23日、福井県坂井市の市三国コミュニティセンターで開かれた。宮城県の被災者は震災時の津波について「ためらわずに、ひたすら逃げて。逃げるとはマイナスなイメージではなく、積極的に生き延びること」と市民ら約130人に伝えた。
宮城県東松島市の元市議で、津波で妻=当時(53)=と長男=同(27)=を亡くした菅原節郎さん(73)と、宮城県の新聞社「河北新報社」(本社仙台市)の須藤宣毅(よしき)防災・教育室部次長兼論説委員(55)が登壇。講演や市民らとのパネル討論を行った。
⇒食料が届いたのは地震から3日後。量もわずか
催しは、東日本大震災の教訓を自分たちの備えに生かす福井新聞社と河北新報社連携による巡回防災ワークショップ「福井むすび塾in三国」として開いた。