郷土の精進料理「つぼき」試食 児童らに一汁三菜の大切さ伝える 長崎・三重で食育セミナー

熱々の「つぼき」を食べる参加者=長崎市、三重地区公民館

 長崎市の三重地区などに伝わる郷土料理「つぼき」の試食会が23日、同市三重町の三重地区公民館であった。子どもたちの成長を食の観点から支えようと同市北部商工会女性部(山口ミサエ部長)が開催。同市立三重小の児童とその家族合わせて約30人が参加した。
 つぼきは法事の際の精進料理として食べられる汁物。おわんをつぼに見立てていることが、名前の由来と考えられているという。炒めた木綿豆腐や干しシイタケ、ゴボウ、ニンジン、こんにゃくなどが入っている。
 参加者は同女性部が用意したつぼきを試食。家族で参加した三重小2年の友永百美さん(7)は「こんにゃくがおいしかった」と笑顔。母の沙織さん(35)は「時間を見つけて子どもたちと作ってみたい」と話した。
 食育セミナーもあり、講師を務めた食育インストラクターの赤崎奈穂子さんは「食をおろそかにしては知育、体育は得られないとされている」とし、一汁三菜の大切さなどを伝えた。

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