電子マネー購入、不慣れな様子に… コンビニ店員が詐欺被害防ぐ 長崎・諫早署が感謝状

ニセ電話詐欺被害を防いだ古川さん=諫早署

 諫早署は21日、ニセ電話詐欺被害から高齢女性を守ったとして、セブン-イレブン諫早平山町店従業員、古川隆一朗さん(31)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、今月6日昼、70代女性がスマートフォンの画面を見ながら来店。レジにいた古川さんに「電子マネーを5千円分買いたい」と告げた。
 電子マネーの購入に不慣れな様子だったため目的を尋ねると、女性はスマホに届いたメールを見せながら「当選したお金を受け取るため」「数日前からメールが来るようになった」と返答。メールを確認した古川さんは詐欺の可能性があることを説明、警察に通報し被害を防いだ。
 同署で松本武敏署長から感謝状を受け取った古川さんは取材に「女性は詐欺だと分かり驚いた様子だった。詐欺被害がニュースになっているが、自分がこういう体験をして人ごとではないとあらためて感じる。店舗はお年寄りの利用が多い地域。これからも店全体で注意を払っていきたい」と話した。
 同署管内の今年のニセ電話詐欺被害件数(認知件数)は6月末現在、9件計約991万円。全県的な傾向として、今回のように電子マネーでお金を要求する手口が急増しており、注意を呼びかけている。


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