現代サッカーで最も重要なポジションの一つとなっているウイング。ピッチの幅を使う存在であり、アシストをする存在であり、さらに自らゴールも奪うことが求められる。日本人の三笘薫もそのようなポジションを任せられる。
今回は『Football Faithful』から「プレミアリーグの歴史上元も優れた左ウイング」をご紹介する。
ライアン・ギグス
所属したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:ウェールズ
ライアン・ギグスは20年以上に渡って対戦相手を苦しめた稀有な選手だ。ウェールズ代表であったためにワールドカップなど国際的な舞台には恵まれなかったものの、プレミアリーグの歴史を刻んだ左ウイングだ。
10代でマンチェスター・ユナイテッドのレギュラーに定着し、アレックス・ファーガソン監督の下で多くのリーグタイトルを手にした。優勝13回、FAカップ制覇4回。チャンピオンズリーグも2回優勝した。
ダヴィド・ジノラ
所属したクラブ:ニューカッスル、トッテナム、エヴァートン、アストン・ヴィラ
国籍:フランス
ダヴィド・ジノラはフランス人のウインガーだ。ケヴィン・キーガン監督が率いるニューカッスルへと完璧にフィットし、最高の状態でプレミアリーグを湧かせる存在となった。
やや不安定なところはあったものの、技術的な才能は素晴らしく、そしてユニークでハンサムだった。その後トッテナム・ホットスパーでもファンに愛され、1998-99シーズンにはPFA年間最優秀選手にも選ばれている。
ロベール・ピレス
所属したクラブ:アーセナル
国籍:フランス
ロベール・ピレスはプレミアリーグにやってきたとき「イングランドに馴染むのは難しい」と不安がっていたそうだが、アーセン・ヴェンゲル監督の下で黄金期を迎えたアーセナルの絶対的な存在になった。
時代の先駆けとなった「ゴールを奪える右利きの左ウイング」としてプレーし、ティエリ・アンリやアシュリー・コールと素晴らしいコンビネーションを作り出した。
ギャレス・ベイル
所属したクラブ:サウサンプトン、トッテナム・ホットスパー
国籍:ウェールズ
トッテナムに加入したころの彼は、サウサンプトンでの輝かしいデビュー時のプレーを見せられずに苦しんだ。しかしトッテナムでの6シーズンでサイドバックからウイングに転身したことで、スピード、スタミナ、そして技術を兼ね備えた最強のアタッカーとなった。
2010-11シーズンにはインテルのブラジル代表DFマイコンを翻弄し、ワールドクラスのクオリティを見せつけた。さらに左利きの左ウイングでありながらも点が取れる、非常に珍しい存在であった。
エデン・アザール
所属したクラブ:チェルシー
国籍:ベルギー
エデン・アザールとともにプレーしたチェルシーの選手たちは、彼のことを信じられないような天性の才能を備えたウインガーであったと称賛する。プレミアリーグ最高の才能としてディフェンダーをスラロームで抜き去る姿が印象的であった。
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低い重心と鋭い加速によってマーカーを翻弄し、一発でディフェンダーを置き去りにした。美しいアーティストでもあったが、