山あげ祭、3日間で6万5千人 昨年から1.6倍の大幅増 屋台パレードなど要因か

屋台パレードで集結した大屋台

 【那須烏山】市は24日、21~23日に烏山地区市街地で開催された山あげ祭の3日間の入り込み数が前年比2万5千人増の6万5千人だったと発表した。JR烏山線開業100周年を記念し、6年ぶりに行われた屋台パレードなどが増加の要因とみている。

 市商工観光課によると、入り込み数は、3日間で16公演行った野外歌舞伎や駐車場の混み具合などから推計した。

 新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、3年ぶりに有観客開催とした昨年の4万人から、約1.6倍の大幅増となった。一方、コロナ過前の2019年の8万人には届かなかった。開催中日の22日に実施され、輪番制に加わる全6町の屋台が街中を練り歩いた屋台パレードの入り込み数は5千人だった。

 同課は増加の要因に、新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行し、外出自粛ムードが薄れたことも挙げる。3日間ともおおむね天気が良く、猛暑日がなかったことも影響したとみられる。

 同課の担当者は「(祭り期間中に烏山地区市街地で開催した)『ふるさと物産店』では、急きょ仕入れを増やした出店者もいた。想定以上に多くの方に来ていただけた」と話した。

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