アル・ヒラル、エムバペの獲得に向け470億円のオファーを提示

写真:驚愕のメガオファーに対し、エムバペの胸中やいかに ©Getty Images

パリ・サンジェルマン残留か、移籍かと去就が注目されているフランス代表FWキリアン・エムバペ。本人は2024年6月30日までとなっている現行契約の満了を受けて退団する意向を示す一方、クラブ側はフリートランスファーでの退団を認めずに契約延長を迫り、ジャパンツアーのメンバーから除外するなど徹底抗戦を見せているが、ここにきてビッグネームをかき集めているサウジアラビアから衝撃的なオファーが届いたようだ。イギリス『スカイスポーツ』電子版が報じている。

オファーを提示したのは、ポルトガル代表MFルベン・ネヴェスやセネガル代表DFカリドゥ・クリバリを獲得しているアル・ヒラル。エンバペの獲得に向け、PSGに2億5900万ポンド(約470億円)のオファーを提示したという。これは2017年にPSGがバルセロナからブラジル代表FWネイマールを獲得した際の2億ポンド(約362億870万円)を超える世界最高記録だ。

また、アメリカのテレビ局『CBS』のサッカー特派員を務めるジェイムズ・ベンジ氏のツイッターによると、アル・ヒラルはエムバペ本人に対しては年俸7億ユーロ(約1096億0850万円)を提示しているという。

イギリス『デイリーメール』電子版は、エンバペはすでにレアル・マドリードとの間で、2024年夏にフリートランスファーで移籍することで同意しているとしており、アル・ヒラルとの契約ではこの同意に配慮され、来夏にはレアル・マドリードに移籍することが許されているという。

PSGとしてはこれ以上チームにとどめたくないエンバペを放出できるうえに巨額の移籍金が手に入り、アル・ヒラルは1年間という期間限定ながらこのビッグネームをチームに加えることができる。

エンバペとしても、PSGに残留した場合に予想される1年間の“飼い殺し”を避けることができ、レアル・マドリードも当初の予定どおり、来夏には移籍金をかけることなくエンバペを手に入れることができる。

関係する4者すべてにメリットがありそうなオファーだが、果たして交渉はまとまるだろうか。

ちなみに、『スカイスポーツ』電子版によると、ここ数日間で少なくとも5つのクラブがエンバペとの契約についてPSGと接触しているそうで、その中にはプレミアリーグのクラブが含まれているという。

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