力持ちだぞカブトムシ 子どもたちの目もキラキラ 京都・南丹

カブトムシの力の強さに驚きの表情を見せる子どもたち(京都府南丹市八木町・市八木市民センター)

 夏休み中の子どもが虫の生態について学ぶ「カブトムシ・クワガタムシの世界」が23日、京都府南丹市八木町の市八木市民センターで開かれた。カブトムシの力の強さや生態系における役割について、小学生ら約30人が目を輝かせながら聞いた。

 市立図書館が企画し、同町のカブトムシ愛好家、鈴木雅史さん(53)が講師を務めた。鈴木さんはカブトムシやクワガタムシのふんは分解されて土に返ると説明し「生物界で必要でない生き物はいない」と訴えた。

 体長7センチ、重さ10グラムのカブトムシに角を使っておもりを引っ張らせる実験も披露した。子どもたちは興味津々に見つめ、100グラムを簡単に動かすと歓声を上げていた。体長15センチ、重さ40グラムのヘラクレス・ヘラクレスが全く動かせなかった260グラムもわずかに動かした。参加した男児(6)=同町=は「ヘラクレスは意外と力がなくてびっくりした」と話していた。

 八木図書室は8月上旬までカブトムシやクワガタムシに関する本を展示している。

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