平和の大切さ広島で体験へ 下野・壬生、中学生派遣の結団式

結団式に臨んだ派遣団の生徒たち

 【下野・壬生】下野市と壬生町は24日、下野市役所で広島平和記念式典への中学生派遣団の合同結団式を行った。

 両市町による派遣は新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。派遣団は下野市8人、壬生町4人の2年生(義務教育学校8年生を含む)12人のほか、昨年派遣予定だった下野市8人、壬生町2人の3年生(同9年生を含む)10人を加えた計22人で構成する。

 一行は8月5~7日に広島市を訪れ、6日の式典に参列するほか、平和記念資料館の見学や灯籠流し、千羽鶴の奉納などを行う。

 結団式には生徒と石崎雅也(いしざきまさや)下野市教育長、田村幸一(たむらこういち)壬生町教育長らが出席。石崎教育長は「当時の記録や記憶を見聞きし、平和についてじっくりと考えてきてほしい」。田村教育長は「原爆の恐ろしさや命の尊さを実感し、感じたことを伝えられる人になってほしい」と激励した。

 生徒は一言ずつ決意を表明。壬生町南犬飼中2年小倉杏優(おぐらあゆ)さん(14)は「被爆した現場に足を運び、日本に生きている意味や平和について深く考えたい」と意気込んでいた。

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