【日光】粉川昭一(こなかわしょういち)市長は20日、民家火災で家屋内に取り残された家人を救出したさくら署警務課の原子泰一(はらこたいいち)巡査部長(36)に感謝状を贈った。
火災は4月17日、文挟(ふばさみ)町で発生。原子巡査部長はこの日が休みで自宅にいると、「助けて」という女性の声を聞いた。火災現場に向かったところ、中に人が残っていることを知ったという。
既に窓などからも火が噴き出していたが、「行くしかない」と考え家の中へ入った。家に住む男性(81)が炎の近くで動けなくなっているのを見つけ、両脇を抱えるなどして救出した。
贈呈式は市消防本部で行われた。感謝状を手渡した粉川市長は「簡単なことではない。市長として敬意を示す」と感謝。原子巡査部長は「被災者も今は普通に過ごされていると聞き、安心している。県民の安全、安心を守る警察官であるという使命感もあった」と話した。