【シティ来日インタビュー】ロドリ「最高の己であり続けることが、アイデンティティの根幹にある」

写真:日本のメディアの取材に応えたロドリ ©Getty Images

7月24日、来日中のマンチェスター・シティは昨季のJ1王者、横浜F・マリノスとの試合を行った。

地の利、天候への慣れを生かした横浜FMが序盤に2点を奪うも、その後、マンチェスター・シティはジョン・ストーンズ、フリアン・アルバレスがゴールを決めて同点に。後半に入りメンバーを総入れ替えしたマンチェスター・シティはさらに攻勢を強め、立ち上がりの52分にアーリン・ハーランドが、続く72分にはロドリが追加点を奪い横浜FMを突き放した。

結局、試合は5-3に終わり、4点目のロドリのゴールが決勝点となった。

ロドリは2019年の夏にマンチェスター・シティに加わり、その夏に「EUROJAPAN CUP 2019」を戦うため日本を訪れている。4年ぶりの来日を果たしたロドリが日本のメディアの取材に応えた。

「前に日本に来たのは4、5年くらい前だったと思うんですが、日本の皆さんがとても好きです。いつもにこやかで、良くしてくれます。街はいつも清潔で、きれいに保たれている。天気に関してはちょっと暑めで、湿度が高いなと思いますけど、イングランドでは縁がないことなので、かえって味わい深いということもあるかもしれません。本当に日本に来るのはいつも楽しいです。人も大好きです」

横浜FM戦ではエリア外からミドルシュートを決めたが、これまでにロドリが決めたゴールのうち、最も重要な意味を持つのは昨季CL決勝でのゴールだろう。CLでは準々決勝のバイエルン戦1stレグでもゴールを決めているが、2つの価値は比べるまでもないと語る。

「決勝戦のゴールには圧倒的な重要性がありました。バイエルン戦のゴールも特別な、素晴らしいゴールでしたが、決勝のゴールはまさに歴史に残るような、アイコニックなものでした。比べるまでもなく、そちら(決勝でのゴール)のほうが大事です」

そうして悲願のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたクラブは、“トレブル”という偉業を成し遂げた。

来る新シーズン、マンチェスター・シティは「リーグ4連覇」という前人未到の記録に挑むことになる。プレミアリーグを始め各コンペティションのタイトルをほしいままにするマンチェスター・シティ。その強さの秘訣はどこにあるのだろうか。

「タイトルに向けた本気の戦いが始まるのは、シーズンの後半にもつれこんでからです。経験上、私たちはそれを熟知しています。体にたたき込まれているのです。その中で何が求められるかと言えば、最高の自分を引き出し、実現すること。私たちは経験を通じてその術を身につけていますから、それが秘訣と言えば秘訣なんじゃないかと思います。『自分が出せる最高の己であり続ける』。それを追求していくことが私たちのアイデンティティの根幹にあるんです」

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