県警職員の控訴棄却 東京高裁判決 宇都宮の死亡事故

栃木県警本部

 宇都宮市内の市道丁字路交差点で2021年11月、横断歩道を歩いて渡っていた高齢女性を車ではね、その後に死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)罪に問われた県警職員(56)の控訴審判決公判が25日、東京高裁で開かれた。石井俊和(いしいとしかず)裁判長は一審の宇都宮地裁判決を支持し、職員の控訴を棄却した。

 一審判決は同法違反罪で禁錮1年8月、執行猶予4年(求刑禁錮1年8月)を言い渡した。弁護側は控訴審で、禁錮以上の刑の場合は地方公務員法の規定で失職となることなどから、罰金刑を求めていた。

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