ヤマトヤシキに食品スーパー「ロピア」出店 10月、JR加古川駅前 地下売り場全体を改装

地下に食品スーパー「ロピア」の出店が決まった加古川ヤマトヤシキ=加古川市加古川町篠原町

 百貨店の加古川ヤマトヤシキ(兵庫県加古川市)地下1階に10月、首都圏が地盤の食品スーパー「ロピア」(本部・川崎市)が出店することが、同百貨店などへの取材で分かった。地下の生鮮食料品売り場の営業を今年5月に終了しており、今月26日以降に、菓子などの売り場も1階に移す。同百貨店の地下売り場全体をスーパーに改装する。

 ヤマトヤシキはJR加古川駅前の再開発ビル内で営業。2001年の開業以来、地下1階(売り場面積約1800平方メートル)は、菓子、総菜などと、生鮮の売り場で構成していた。周辺でマンション開発が進み、「若い世代など地域の方に、より喜んでいただける取り組み」として、地下をスーパーに刷新することにした。新店は仮称「ロピア加古川店」で、ロピアが百貨店に出店するのは初めてという。

 ロピアは1971年創業。全国と台湾に約80店舗を展開し、2023年2月期のグループ売上高は約3400億円。兵庫県内には、神戸、尼崎、三田市に店舗があり、加古川の新店は6店舗目となる。精肉などを強みとしている。

 主に食品売り場を指す「デパ地下」は百貨店の集客源として知られるが、近年は外部の食品スーパーが入るケースもあり、22年6月には鳥取県の「JU米子高島屋」にマックスバリュがオープンしている。(広岡磨璃)

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