静岡県の裾野市立保育園に勤務する女性保育士2人が、園児に対して強い口調で指導したり、ばかにしたりするなどの不適切な保育をしていたことが分かりました。裾野市では2022年、別の保育園で虐待事件が発生していて再び起きた事態に市民からは怒りの声が上がっています。
<裾野市民>
「許せないです。そういう人が職員になってしまうということに問題があるので、採用する時とかも判断できないと安心して預けられないと思うので、市としてしっかりやってほしい」
「自分の子がもしされていたとしたら、やっぱりつらいですよね」
繰り返された不祥事に裾野市民は怒り、あきれています。22年、保育園で虐待事件のあった裾野市でまた、不適切な保育が明るみになりました。
今回不適切保育が確認されたのは、裾野市立の東保育園です。この園では4歳児クラスの担任と担任補助が園児に対して、大きな声や強い口調で指導したほか、子どもが描いた絵をばかにしたりにするなどの不適切な保育を繰り返していたことが発覚したということです。
6月上旬、市に通報があり5月下旬に録音された音声データを確認したところこれらの事実が発覚。市は全職員への聞き取りも含めて不適切な保育と認定しました。
<裾野市 村田悠市長>
「しっかりと検証していって、再発防止に努めていかなければいけないと感じています」
22年、さくら保育園で園児への虐待行為が問題になった裾野市。この際、村田市長は再発防止を誓っていました。にもかかわらず今度は裾野市立保育園で起きてしまった不適切な保育。この事態について裾野市は…
<裾野市健康福祉部 高梨恭 部長兼福祉事務所長>
「さくら保育園の不適切保育以降、さまざまな取り組みをしてきた中での今回の事案発生で市としては非常に残念。該当する園児や保護者に不安を感じさせてしまったことについては非常に申し訳ない」
今回の不祥事を受けて裾野市は、保育環境の安定化に向けた取り組みを強化したいとしています。