●県内初、小中学生41人参加
サッカーのスコットランド・プレミアリーグの強豪セルティックによる育成キャンプが25日、白山市松任総合運動公園で始まった。県内外の小中学生41人が参加、アカデミー部門のコーチから技術と競技への取り組み方を学んだ。同クラブによる今年の育成キャンプは国内5都市が会場で、県内では初開催。子どもたちは所属する日本代表の古橋亨梧、前田大然選手らを目指して真剣にボールを追った。
キャンプは言語習得アプリを展開する「ゴール・アップ・ジャパン」(広島)が仲介して開かれた。生の英語に触れ、世界で活躍できる選手を育成しようと8~13歳が対象。第1弾は昨年3月に国内3都市で、2度目の今回は東京、石川、神戸、岡山、福岡で順次開催される。
石川キャンプ(北國新聞社後援)は27日までの日程で指導は全て英語。子どもたちは英語を聞きながら通訳を介して練習内容を把握し、学年ごとのチームに分かれて体を動かした。
グラウンドでは、セルティック流の攻撃的なプレースタイルや「セルティックターン」と呼ばれるボールを操るステップなどが説明され、ヘッドコーチのディヴィット・クレメンツさんが「失敗を恐れず積極的に挑戦する姿勢を身につけてほしい」と呼びかけた。
技術だけではなく、大切な心構えや、バランスの取れた食生活などについても学ぶ座学もあった。
東京キャンプに続き2度目の参加となる寺井小6年の柴垣瑛太君は「今回のキャンプで学んだターンを身につけて、将来はセルティックや海外で活躍する選手になりたい」と目を輝かせた。
★セルティック・フットボール・クラブ 1887年に創設されたスコットランドのプロサッカークラブ。本拠地はグラスゴー。同じグラスゴーを本拠とするレンジャーズと国内2強とされる。緑と白の横じまのユニホームが伝統で、元日本代表の中村俊輔さんが2005~09年に所属した。現在は昨季のリーグ得点王で最優秀選手の古橋亨梧のほか、前田大然、旗手怜央ら日本人選手が活躍している。