長崎県で25日、梅雨明け 平年より6日遅く

梅雨が明け、波打ち際ではしゃぐ子どもたち=長崎市、伊王島海水浴場

 福岡管区気象台は25日、長崎県を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より6日遅く、昨年より3日遅い。
 梅雨のない北海道を除き全国で梅雨明けとなった。長崎地方気象台によると、全地方の梅雨明けの時期が特定できた年で、九州北部が単独で最も遅くなるのは1970年以来53年ぶり。
 梅雨期間(5月29日~7月24日)の降水量は、雲仙岳が平年比78%の808.5ミリで最多。厳原が同比115%の730ミリ、諫早が同比98%の696ミリ、平戸が同比109%の682ミリなどだった。
 25日の県内は高気圧に覆われ各地で気温が上がった。島原が最も高く34.3度を記録。新上五島町有川(33.1度)など4地点で今年最高となった。
 長崎市の伊王島海水浴場では青空の下、家族連れらの歓声が響いた。観光で訪れた福岡市の小学3年、今辻陽菜さん(8)は「晴れて心が明るくなった。めちゃくちゃ楽しかった。夏休みは思い出をいっぱいつくりたい」と話した。
 同気象台によると、今後1週間もおおむね晴れ、最高気温は34~35度で推移する見込み。

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