日本にやってきたドイツの絶対王者バイエルン、おそるべき5人のスター

プレシーズンツアーで来日したバイエルン・ミュンヘン。

マヌエル・ノイアーやトーマス・ミュラーらはメンバーから外れたが、ブンデスリーガ11連覇中のチームには世界的スター選手たちが揃っている。

ここでは、川崎フロンターレとも対戦するドイツの絶対王者のなかで脅威になる要注意選手を取り上げてみる。

ジャマール・ムシアラ

20歳のドイツ代表MF、市場価値1.1億ユーロ(156.6億円)

昨年末のワールドカップでは19歳という年齢で日本代表と対戦。対峙した選手たちはそのプレーに衝撃を受けた。その証言からこわさが分かるはずだ。

吉田麻也

「ムシアラはすごいよ。あれはすごい。ボールが獲れない。あの独特なリズムはすごく難しかったなぁ」

板倉滉

「やっぱりボールコントロールがうまいし、自分でドリブルでもいけて、なおかつ、顔が上がっているので、味方も使える。実際、対峙すると結構大きくて、脚が長いんですよ。懐がすごく深いので、なかなかボールを獲れなかったなと。エグいっすね…」

遠藤航

「良い選手ですね。ボールを奪われないというか、タッチが独特で。常にボールを触れるところに置いている。本当にやっていて嫌な選手というか。常にボールに触ってるんですよ。ワンタッチして進むたびにボールにちょっとずつ触っている。これはなかなかできないんですよね。(相手は)足を出しづらいのと、キックフェイントもできるし、ボールの奪いどころを探すのが難しい」

キム・ミンジェ

26歳の韓国代表DF、市場価値6000万ユーロ(94億円)

190cmを体躯を誇る屈強な“野獣系”モンスターセンターバック。

延世大学で1年プレーしたあと、プロサッカー選手を目指すために退学し、アマチュアから急速にステップアップしてきたという珍しいキャリアを持つ。

ナポリではセリエAを席巻する活躍を見せ、スクデット獲得に大貢献。

ルチアーノ・スパレッティ監督も「彼は死にもの狂いでやる。危険を察知するとすぐに駆けつけるし、相方のCBを常にコントロールする。獣のようなフィジカルと脚の優位性を持っているよ」と絶賛していた。

ちなみに、左腕と胸、背中にはタトゥーがある。

左腕には「夢見るのをやめるな、時は待ってくれない」、胸には「Carpe diem(その日を摘め)」というラテン語が彫られているとか。

本人は「自分はタトゥーは、人生のあらゆる状況をポジティブに考えるためのもの」と話しているそう。

アルフォンソ・デイヴィス

22歳のカナダ代表、市場価値7000万ユーロ(109.6億円)

リベリア内戦から避難したリベリア人の両親のもと、ガーナの難民キャンプで生まれ、5歳の時に移住したカナダで育った。

MLSバンクーバー・ホワイトキャップスで弱冠15歳でプロ契約すると、MLS史上最高額でバイエルンに引き抜かれた。

ブンデスリーガでも最強クラスのスピードを持ち、怒涛の攻撃参加で相手守備陣を恐怖に陥れる。

もとはウィングだったが、バイエルンでは左サイドバックにコンバートされブレイク。いまでもカナダ代表ではアタッカーとしてプレーすることが多い。

明るいキャラクターとしても知られるが、「プロサッカー選手としての生活は素晴らしいよ。でも、練習が終わった後は何もすることがないんだ。一緒に暮らす家族も彼女もいない。だから、孤独なんだ。友達も5人くらいだしね」と告白したことも話題になった。

昨年、バンクーバー時代の同僚だった工藤壮人さんが死去した際には、哀悼の意を表している。

ヨシュア・キミッヒ

28歳のドイツ代表、市場価値7500万ユーロ(117.5億円)

押しも押されもせぬバイエルンの主軸。卓越したサッカーセンスを誇り、あのジョゼップ・グアルディオラ監督が「ほぼ私の息子」と表現したほど。

本職はMFだが、ペップのもとではセンターバックでも起用され、その後は右サイドバックとしても活躍した。

ジョゼ・モウリーニョ監督からも「右サイドバック、左サイドバック、センターバック、6番、8番、10番(の全ポジション)で素晴らしい。監督が欲しがる全ての資質を持っている。サッカーについての非常に素晴らしい思考力がある。絶対的な超人選手であり、世界最高のひとり」と大絶賛している。

2人の世界的監督からここまで誉めちぎられた選手はそうそういないはず。ちなみに、本人的には「試合に勝てるなら、ポジションはどこでもいい」そう。

セルジュ・ニャブリ

28歳のドイツ代表FW、市場価値5500万ユーロ(86億円)

ルロイ・サネやキングスレイ・コマンらと迷ったが、昨季のチーム内得点王となった彼を選んだ。

若くしてアーセナルに引き抜かれた後、ドイツに戻ってから本格的にブレイクした秀英アタッカー。

長年アーセナルを監督として率いたアーセン・ヴェンゲル氏が放出を悔いている選手のひとりとしても知られる。

身長は175cmほどだが、もとは短距離走をやっていたほどのスピード、そして、テクニックを併せ持つ。ドリブル、パス、得点力をハイレベルで兼備している。

大のバスケ好きであり、得点後に見せるゴールパフォーマンスはNBA選手のジェームズ・ハーデンからインスパイアされたもの。日本でもこのポーズが炸裂するだろうか。

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バイエルンは26日にマンチェスター・シティ、29日に川崎と対戦する。

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