長谷部五段が極意伝授 小山で児童40人に将棋講習会

小学生と対局する長谷部五段

 【小山】市出身で、戦後初の本県出身プロ将棋棋士でもある長谷部浩平(はせべこうへい)五段(29)が講師を務める第4回夏休み子ども将棋講習会(長谷部プロ・小山市長杯争奪将棋大会実行委員会主催)が26日、市文化センターで始まり、市内の小学生約40人が参加した。

 参加者は初めに長谷部五段から駒の動かし方や、攻め方のポイントなど初歩的な講義を受けた。続いて長谷部五段が飛車、角、桂馬、香車を落とす「六枚落ち」のハンディで対局した。

 将棋を始めて1年ほどという小山城南小4年伊藤遼人(いとうりょうと)君(10)は「六枚落ちでも長谷部さんは強かった。やればやるだけ、うまくなるのが将棋の楽しいところ」とうれしそうだった。

 長谷部五段は「自分が子どもの頃は将棋教室もあまりなく、切磋琢磨(せっさたくま)する仲間も少なかった。こういう場を設けてもらい、後進の育成の上でもありがたい」と話した。講習会は27日も行われる。

 長谷部五段は2018年4月にプロ棋士となり、昨年10月に五段に昇段した。8月25日には長谷部プロ・小山市長杯争奪将棋大会が市生涯学習センターで開催される。

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