オープンウィーク明けの国内メジャー 石川遼は3週間で心身を“充電”

万全の状態で大会2勝目を狙う(撮影/内山孝志朗)

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 事前(26日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)

今季最長となる3週間のオープンウィークが明け、今季2戦目の国内メジャーで再開する男子ツアー。コンディションの調整や試合勘を取り戻すのに苦労しそうではあるが、石川遼は「僕としてはやることは変わらないので大丈夫。試合に対してゆっくりとアプローチしていけるので」と話す。

体力面は「1日、2日休めば大丈夫」と話すが、精神面は「難しい。試合が続くと“メンタル面の体力”が消耗する」と語る。「一打、一打に対する思考が曇ってしまって、状況判断で細かいことを見落としそうになる。フレッシュなマインドで試合に臨みたいし、100パーセントそのマインドでやるためには(年間)何試合くらいがベストで、何連戦までならできるのかの線引きを考えていきたい」。最高のパフォーマンスをするために自身の体力やメンタルとも相談しながら転戦のスケジュールを組むことが大事だという。

最初の1週間はゴルフから離れて完全休養した。その後は契約を結ぶウェアメーカーのイベントに参加したり、地方で行われた1日競技にも出場。3週間の“夏休み”で心身ともに充電し、「いまのコンディションはすごく良い」と万全の状態でフィールドに戻って来た。

開幕前日はインコース9ホールをラウンドした(撮影/内山孝志朗)

開幕前日のこの日はイン9ホールをプレーし、コースのコンディションを念入りに確かめた。当地で行われた09年大会は予選落ち。その記憶は良い意味でなくなりつつあるというが、「林と林の間隔、ホールの敷地はそこまで狭くないけど、フェアウェイの幅が狭い」と警戒は怠らない。「これが恵庭の本来の幅だと思うので、7400ヤード超えでパー3とパー5の距離が長いけど、そこで自分のゴルフの強さを生かせれば」。19年以来の大会2勝目に向けて気持ちを高めた。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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