公園工事入札の妨害疑い、土木工事会社の経営者ら3人再逮捕

木津川道路が工事に参入し、完成に向けて工事が行われている宇治田原町の中央公園(6月30日、同町立川)

 不正に得た資格で公共工事を落札したとして、京都府警組対2課と城陽署などは26日、公契約関係競売入札妨害の疑いで、木津川市加茂町の土木工事会社「木津川道路」の実質経営者の男(53)=同市=ら3人を再逮捕した。

 他に逮捕されたのは同社代表取締役の女(44)=奈良県生駒市=、同社副社長の男(54)=木津川市=。府警は3人の認否を明らかにしていない。

 3人の逮捕容疑は共謀し、京都府宇治田原町の同社営業所に建設業法で定められた専任技術者らを常勤させないまま、2020年9月3日、公共工事「宇治田原中央公園造成工事」を5700万円で落札し、入札の公正を害した疑い。

 同公園は町庁舎に隣接し、造成工事の入札には計12社が参加。現在、憩いの場や防災拠点として工事が行われている。

 府警は、木津川道路が20年7月、宇治田原町に専任技術者を常勤させる営業所を新設したとの虚偽の書類を府に提出したとして、建設業法違反の容疑で、実質経営者の男ら5人を逮捕していた。京都簡裁は26日、同社と実質経営者の男にそれぞれ罰金50万円、代表取締役の女と副社長の男にそれぞれ罰金40万の略式命令を出した。

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