浦安の舞、練習に熱 33年に1度、28日から御開扉大祭 砺波・庄川町の弁財天社

浦安の舞を練習する児童、生徒=砺波市の雄神集会センター

 28~30日に砺波市庄川町庄の市指定文化財「弁財天社(元雄神神社)」で33年に1度、ご神体を公開する「第21回御開扉(ごかいひ)大祭」に向け、地元児童、生徒7人が浦安の舞の練習に励んでいる。6月下旬から毎週2回、髙瀬神社(南砺市)の巫女らに舞や歩き方の指導を受けており、本番では3回舞を奉納する。子供たちは「一生に一度の体験」と意気込んでいる。

 弁財天社は庄川流域の治水の水神として敬われてきた。御開扉大祭は、ご神体を庄川町庄の雄神神社から約800メートル離れた弁財天社に移し、公開する。

 期間中、拝殿やステージが設営され、広場では市内の14団体が獅子舞を披露し、複数の団体がもちまきを行って盛大に祝う。重要行事の一つとして、庄川町庄出身の小学3年~中学2年の7人が浦安の舞を奉納する。

 舞の指導で経験豊富な石(いわ)武雄(たけお)神社(南砺市)の河合寿美子さん(56)と髙瀬神社の巫女五反日乃(ごたんひの)さん(22)が毎週2回午後7時から約2時間の指導に当たる。2人は中学生3人をリーダーとして自覚を持たせ、小学生は中学生を見ながら舞を覚える。河合さんは「本番で間違えても止まらずに舞を続けて」と助言した。小谷優苺奈(ゆめな)さん(庄川中2年)は「少しずつ上手になっている。大祭では一生懸命に舞を披露したい」と意欲を話した。

 御開扉大祭は28日に雄神神社で遷座祭、29、30日に弁財天社で水恩感謝祭、水害水難防止祈願祭、漁業放魚祭、五穀豊穣(ごこくほうじょう)祈願祭などの祭礼が営まれる。

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