「理想的ではない」厳しい環境のアジアツアーにトゥヘル監督が言及、スポーツ面では困難も「日本に来れたことは本当に楽しい」と語る

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、マンチェスター・シティ戦を振り返った。

アジアツアーのために来日したバイエルン。25日に来日すると、1日後に3冠を達成したシティと対戦した。

「Audi Football Summit powered by docomo」と題して行われたこの試合。3冠を達成したプレミアリーグ王者と、ブンデスリーガ王者の対戦となったが、コンディションの問題もあり、テンションが上がりきらない。

それでもバイエルンは奮起し、前半は何度かゴールに迫っていく。0-1とビハインドで迎えた後半は11名全員を交代。若い選手を起用した中で、なかなかゴールに迫れないでいたが、81分にマティス・テルが同点ゴール。試合終盤に追いつき、引き分けかと思われたが、86分にアイメリク・ラポルテにゴールを許し、1-2で敗れた。

超過密日程の中での試合となったが、トゥヘル監督は試合後の記者会見で「マンチェスター・シティと試合ができたことは大変嬉しく思っている」とコメント。「日本に来たばかりで、トレーニングもし、今日の朝も練習した。ただ、時差もあり、今回の結果というのは、まあ良かったと思う。CKもありチャンスもかなり作れた」と振り返った。

また、全員を入れ替えた後半については「後半はかなり選手を交代させ、若手も起用した。1-1に追いついたが、引き分けでは終われなかった」とコメント。「試合に向けて準備をしてきたので、試合作りは良くできたと思う。新しい選手もいるので、さらに練習を重ねて結果を出していきたい。今日の結果を受け入れ、チームとして改善していきたい」と、良いテストするためにも、改善していきたいとした。

時差や気候の差が大きいアジアに来て、到着後24時間で試合をするというプレシーズン。この状況を問われると、「これはヨーロッパのトップクラブが夏のプレシーズンでツアーをすることが通常のやり方だ。その中で最大限のチャンスを生かすしかない」とトゥヘル監督は語り、与えられた環境でやっていくことの大事さを語った。

日本の気候については「確かに暑いし時差もある」と語った中で「自分たちのプレーのレベルを調整する必要がある」とコメント。環境を言い訳にはできないとし、「日本に来れたことは本当に楽しいし、喜んでいる」と、来日は良いことだとした。

それでも、スポーツの側面から見れば、理想とは遠いと言及。「トレーニングということでは理想的ではない。身体の準備を整えるということを考えても理想的ではない」と語りながらも、「ただ、これが今のやり方。この機会を大事にして最大限活用することが大事だ」と、言い訳せずに、しっかりと調整することが何よりも大事だと語った。

バイエルンは29日、川崎フロンターレと対戦する。

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