だだちゃ豆、全国が待ちわびた 鶴岡で初出荷式

だだちゃ豆の安全な出荷を祈願する関係者=鶴岡市・JA鶴岡北部選果場

 鶴岡市特産のだだちゃ豆の初出荷式が26日、市内のJA鶴岡北部選果場で行われ、わせ品種「早生(わせ)甘露」500キロが首都圏の市場に向けて発送された。夏の味覚として、関東、関西を中心に全国各地への出荷を予定している。

 関係者約30人が出席した式では神事に続き、同JAの佐藤茂一組合長が「旅先やビアガーデン、自宅で堪能し、笑顔になってほしい」とあいさつ。テープカットし、出発するトラックを見送った。

 生産者減少を受けて作付面積は232ヘクタールと微減したが、生育は順調で食味が良く、「豊作傾向」という。来月中旬に収穫の最盛期を迎え、9月中旬まで出荷が続く見込み。目標の総出荷量は800トン、販売額は8億円を掲げている。だだちゃ豆専門部長の加賀山雄さん(41)=同市播磨=は「品質は非常に良好。全国においしいだだちゃ豆を届けていきたい」と語った。

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