青森にじゃわめぐ夏が来た 県内最初のねぶた祭り、つがる市で開幕

各団体の勇壮な山車が披露され会場を盛り上げた出陣式=26日午後8時7分、つがる市
最高位のネブタ大賞に輝いた萢中ねぶた愛好会の「羅生門」=26日午後7時56分、つがる市

 青森県内のねぶた祭りの先陣を切って「つがる市ネブタまつり」(実行委主催)が26日、3日間の日程で始まった。昨年はコロナ禍の影響により会期を減らすなど規模を縮小して3年ぶりに開催したが、今年はコロナ禍前と同じ形式で4年ぶりに通常開催する。初日は市商工会館前で出陣式を行い、7団体が華やかで勇壮な人形ネブタを披露して観客を湧かせた。

 午後7時過ぎ、倉光弘昭市長が「県内で一番早いねぶた祭りだ。皆さんと一緒にじゃわめぐ(血が騒ぐ)夏を過ごしたい。ストレスを発散し、明日の活力にしよう」とあいさつした。

 各団体が互いを意識して力強く打ち鳴らす「喧嘩(けんか)太鼓」を一斉に披露すると、今度は1台ずつ順番にステージ前に進み、審査員や観客に向かって山車を回し自慢の武者人形をPR。はやし方の熱い演奏と、「ラッセラー、ラッセラー」「そーれ、そーれ」など威勢の良いかけ声で会場は熱気に包まれた。

 審査の結果、最高位のネブタ大賞に萢中ねぶた愛好会の「羅生門」が選ばれた。

 27、28日は中心商店街を練り歩く合同運行を行う。

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