久留米の激甚災害指定「早期に」 首相、福岡大雨の被害視察

福岡県久留米市田主丸町の土石流現場を視察する岸田首相(右端)=27日午前

 岸田文雄首相は27日午前、福岡県に入り、今月発生した九州北部大雨の被災地を視察した。土石流に遭った久留米市田主丸町で関係者から被害状況を聴取。住民らに「激甚災害指定は土木と農業両方で早く手続きをしなければならない。スピード感を持って取り組む」と伝えた。洪水対策の排水機場も訪れ、大雨時の対応を確認した。

 久留米市の土石流は10人が巻き込まれ、1人が死亡。土石流や浸水で被害を受けた住宅は推計3700棟に上る。首相は地元の要望を踏まえ、早期復旧・復興に向けた支援を検討する。

 首相は中東歴訪中の18日に記者会見し、九州北部や秋田県で発生した大雨の被災地支援を検討すると表明していた。

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