セクハラで自衛隊員を処分 女性隊員に背後から抱きつく 海上自衛隊呉地方総監部 広島

同僚の女性隊員に背後から抱きつくなどのセクハラ行為をしたとして、海上自衛隊呉地方総監部は30代の隊員を懲戒処分にしました。

27日付けで停職6か月の懲戒処分を受けたのは、海上自衛隊幹部候補生学校に所属する30歳代の男性海曹です。

海上自衛隊呉地方総監部によりますと、隊員は2021年3月、当時所属していた部隊で、後輩の女性隊員に対して「スキンシップ」と称して複数回にわたって右肩を触るなどしたほか、去年12月には現在の職場で、別の同僚の女性隊員に対して背後から抱きつき、頭を複数回なでるなどの行為をおこなったということです。

海上自衛隊は、一連の行為が女性隊員2人に精神的・肉体的苦痛を与えたセクシャルハラスメントと認め、処分したとしています。

去年12月に被害を受けた隊員が上司に相談し、海上自衛隊が調査を進めたところ、21年の事案についても確認されたということです。

海上自衛隊の調べに対して男性隊員は「自分のふがいなさを痛感する恥ずべき行為であるとともに、すべての職員・学生等に対する重大な裏切り行為であると自覚しています。被害者に対して誠に申し訳なく反省しています」と話しているということです。

海上自衛隊幹部候補生学校長の 近藤奈津枝 海将補は、「本事案を真摯に受け止め、引き続き服務徹底を図り、同種事案の再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

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