創部40年以上という長い歴史を持つ、東明高校珠算・電卓部。現在は12人の部員が毎日活動している。本番さながらの練習を日々重ね、毎年九州、全国大会に出場。先月開催された「第70回全国高校ビジネス計算競技大会県予選」では、珠算の部で久保田修平(2年)が読上算、読上暗算でダブル優勝を決め、後藤美嬉(同)も両種目で2等と好成績を納めた。また電卓の部では、中川愛実(3年)が読上算で優勝、右田妃奈梨(2年)が2等と続き、珠算・電卓の部共に今年も九州、全国大会への出場を決めた。
年間を通じて20以上の大会、検定に出場するが、部の目標は大会の成績だけではない。30年以上指導する、顧問の竹島広道教諭は「部員それぞれが目指す資格取得や、マナーアップも目標の一つ。全国大会では学校のカラーが出るので、しっかりしたあいさつや礼儀は今後も大事にしていきたい」と、人間形成の場としても成長を目指す。
部長の右田は「珠算、電卓共に基本は個人競技。それぞれの目標は違うが、部として目指しているものは同じ。みんなを引っ張っていけるよう努めたい」と、それぞれの技能を向上させながら部としての成長を目指す。
珠算・電卓の競技大会では、正確さと速さが求められ、スポーツと同じく熱気があふれるという。「大切なのは間違えること。コンピューターは間違えることはないが、間違えるのが人間。そこで疑問を持ち、考えて、間違えたことをプラスにして成長してほしい」と竹島教諭。この夏もそれぞれの腕を磨き、大分県を代表し全国の舞台で上位を目指す。
(塩月なつみ)