河井事件…“被買収”安芸太田町議の控訴棄却 広島高裁

一審で有罪判決を受けた安芸太田町議の控訴審で広島高裁は一審の判決を支持し、町議の控訴を棄却しました。

安芸太田町議の矢立孝彦被告(70)は、4年前の参議院選挙で河井元大臣から妻の案里元議員を当選させるための報酬として現金20万円を受け取った罪に問われ、一審の広島地裁で罰金10万円と受け取った20万円を没収とする判決を言い渡されていました。

控訴審で弁護側は現金を受領する意思はなかったとして無罪を主張したほか、検察による取り調べの際に不起訴をにおわせ供述を引き出す利益誘導があったなどと訴えていました。

27日の裁判で広島高裁は「約1年間、現金を返還することが可能だったにも関わらず、具体的な行動をしていない」

また検察の取り調べについては「的確な証拠関係ないし確たる事実関係に裏打ちされているものでない」などとして一審の判決を支持し控訴を棄却しました。

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