EU、米MSへの調査開始 チームズで競争法違反疑い

スマートフォンに表示された米マイクロソフトのオンライン会議用アプリ「チームズ」=2021年7月(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は27日、米マイクロソフト(MS)がEU競争法(日本の独禁法に相当)に違反している疑いがあるとして調査を始めたと発表した。業務用サービス「オフィス365」の顧客に、オンライン会議用アプリ「チームズ」の自動インストールを強制していることが、支配的地位の乱用に当たる可能性がある。

 欧州委は、米ビジネス対話アプリ「スラック」の運営会社の申し立てを受け調査を検討。英紙フィナンシャル・タイムズによるとMSは欧州委に対し、EU域内を念頭にチームズの強制的な自動インストールの停止を申し出たが、欧州委は全世界での適用を求め交渉が難航していた。

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