ランドセルの歴史
ランドセルの起源は、江戸時代だといわれています。軍で使用されていた、海外輸入の皮製品の背のうがランドセルの起源です。その後明治に入り、徐々に形状を変化させつつ、現在の背負う形のランドセルに進化しました。
ランドセルが小学生のカバンになった4つの理由
ランドセルが小学生のカバンとして定着した理由は、以下のものがあります。
1.背負うことで、重い荷物を持ち運びやすくする
学習用品は、決して軽いものではありません。小学校への通学は、基本的に徒歩です。自転車や自動車などの乗り物で通学する小学生は、少数派といえます。
大多数の小学生は、重い教科書やタブレット端末を持ち運ばなければならないため、体に負担をかけずに荷物を持ち運ぶ必要があるのです。ランドセルは作りがしっかりしており、容量もあるので、小学校で必要な荷物を持ち運ぶのに最適!
2.両手が自由に使用できる
ランドセルは荷物を詰め込んで背負えるのが、最大のポイントです。子どもの両手が自由に使えるため、メリットは豊富にあります。
- 靴ひもを結ぶなど、片手ではできないことがすんなりできる
- 走りやすく、歩きやすい
- 下級生の手をつなぐなど、子ども同士の助け合いの場が増える
- 転んだときに両手をつきやすい…顔をガードできる
小学生は、まだまだ子どもです。そのため、大人のような安定感は持っておらず、ふとしたときにバランスを崩して転ぶことも多いものです。
3.教材を安全に持ち運べる
ランドセルは皮製品なので、強度があり長期間使用できます。大きめの教材も、安定して持ち運び可能です。
今の小学生は、昔と違ってタブレット端末の持ち運びがあります。小さな子どもには重い精密機械ですが、ランドセルに収納することで、タブレット端末の破損を防ぎやすくなっているのは事実です。
4.子どもに万が一のことがあった場合、クッションの役目を果たしてくれる
小学生は、交通事故に遭いやすく、事故に遭ってしまうと大けがを負うことも少なくありません。ランドセルは弾力があるため、事故の衝撃を和らげやすくなります。背骨を守るため、大けが防止の役割も担っているのです。
絶対にランドセルで登校しなければいけないの?
一部の小学校では、ランドセルが指定されている場合はあります。そういった場合は、指定のランドセルでの登校が基本です。しかし、必ずしもランドセルで登校しなければならなというわけではありません。
けがや病気などの事情でランドセルが背負えなくなってしまった場合は、無理にランドセルを使用することはないのです。また、成長過程でどうしてもランドセルが小さくなってしまった場合も、ランドセルでなければならないということはありません。
子どもが通学しやすいものを選ぶことが重要なので、ランドセルにこだわりすぎず視野を広く持ちましょう。
まとめ
ランドセルには古い歴史があり、使用するメリットもあります。ランドセルを使うメリットと、使用する子どものことを考慮して、ランドセルの購入を検討しましょう。