カモシカも水浴び? 特別天然記念物のニホンカモシカが青森県大間町・大間崎沖の浅瀬を歩く姿を、むつ市の田中桂子さんが撮影した。
23日、大間崎を訪れた田中さんは、マグロのモニュメント付近で写真を撮っていたところ、足元が海に入った状態のカモシカに気づいた。カモシカは岸に戻ってくる様子はなく、逆に沖合の弁天島方面に向かおうとしては、水深が深くなるためか浅瀬に戻るような動きをしていたという。
「海にカモシカがいるのを初めて見たのでびっくりした」と田中さん。「付近のお土産屋さんも『30年勤めているが見たことない』と話していた」という。
下北半島の生物に詳しい動物写真家の松岡史朗さん=同市脇野沢在住=によると、下北半島では海の近くで活動するカモシカもいる-とし、「移動の際に海に入る場合もある。ただ最近は暑いので、ちょっと水に入ってみようとしたのかもしれない」と話した。