青森県内新型コロナ患者、前週比1.44倍 5類移行後最大の感染者数、伸び率

 青森県は27日、直近1週間(17~23日)に内科・小児科の定点医療機関60カ所から報告があった新型コロナウイルスの感染者数が、前週比1.44倍の350人、1定点当たり5.83人だったと発表した。5月上旬に新型コロナの法的位置付けが5類に引き下げられて以降、前週からの伸び率と1定点当たりの感染者数は最も大きくなった。

 前週の感染者数は243人、1定点当たり4.05人だった。感染者数の増加は、3週前の6月末~7月初め以来。

 保健所管内別の6地域全てで、感染者数が前週を上回った。1定点当たりの患者数は、青森市・東地方が4.25人(前週比1.25人増)、弘前が4.15人(同1.61人増)、八戸市・三戸地方が7.15人(同2.00人増)、五所川原が7.00人(同2.14人増)、上十三が5.44人(同1.22人増)、むつが9.00人(同3.17人増)。

 県の千田昭裕新型コロナウイルス感染症対策監は、県内の医療提供体制について「必要な人が入院できる体制は維持している」と説明。感染拡大が続くと見込まれる場合は、確保病床数増加の呼びかけや、医療機関同士での入院調整が困難になった際に保健所が調整を行うなどの対応を取るとしている。

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