盛岡さんさ踊り出演へ児童が再集結 津志田保育園OBチーム

太鼓の練習に励む津志田保育園OBチームの小学生。「元気なさんさを披露したい」と熱が入る=盛岡市羽場・市中央卸売市場多目的ホール

 盛岡さんさ踊り(実行委主催)の開幕が迫ってきた。今年は8月1~4日の日程で4年ぶりに通常開催され、盛岡市の津志田保育園を巣立った小学1~3年生の団体がパレードに初出演する。例年なら園の年長児として保護者と参加していたが、新型コロナウイルス禍で行進機会を失ったり、規模縮小を余儀なくされた児童たち。「元気なさんさ踊りを家族に見せたい」。当時、果たせなかった思いの実現へ、練習に一段と熱が入る。

 「サッコラ、チョイワヤッセ」。蒸し暑さをはねのけるような元気なかけ声と、太鼓の音。26日夕、盛岡市中央卸売市場の多目的ホールに集まった「津志田保育園OBチーム」の子どもたちが本番同様に歩きながら太鼓をたたき、隊列や足の動きを確認した。

 市内の見前小や仙北小、向中野小などに進学した1~3年生36人で結成。津志田小1年の柳舘ひなのさんは「思い出すのが大変だった」、見前小1年の湯瀬茜音さんは「列をそろえるのが難しい」と汗を拭った。練習は大変でも、顔を合わせるのが楽しみの一つだ。

 

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