【スプリンクラー作動被害問題】被災の楽団が市設置の事故調最終報告をあらためて強く批判 静岡・裾野市

静岡・裾野市のホールで突然、スプリンクラーが作動し楽団の楽器などが被害を受けた問題で、楽団は市が設置した事故調査委員会の最終報告についてあらためて強く批判しました。

この問題は、2022年9月、裾野市民文化センターで、焼津市の楽団「シンフォニエッタ静岡」がリハーサルをしていたところ、突然、スプリンクラーが作動し5人が重軽傷を負った上高額な楽器などが被害を受けたものです。市の事故調査委員会が「原因は特定できなかった」と発表した最終報告について楽団は28日、「事故原因の解明を放棄している」とあらためて強く批判しました。その上で、市の事故調に水力学の専門家が入っていなかったことや最終報告に「再発防止策」が示されていないことなどが問題だと指摘しました。

(“楽団側”事故被害検討委員会 田中 啓 会長)

「報告書が何もあきらかにしていない、住民にとってもメリットがない、再発防止策がない。すごく残念な結果になっている」「そういう事実があるということを広く認識していただきたい」

一方、裾野市は和解金の支払いに向けた協議を行いたい考えですが楽団は協議を進める以前の対話には応じる考えです。

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