病気で意識を失った運転手の命を救った2人に、
警察から感謝状が贈られました。
2人がとった「とっさの行動」とは?
(白石麻衣さん)
「とっさというか、あまり深く考えていなくて とにかく救急車と思って電話をしました」
(伊藤利英さん)
「とっさといいますか…行動を意識はしてないと思います」
◆警察が感謝状を贈呈
感謝状が贈られたのは、いずれも愛媛県松山市内に住む白石麻衣さんと伊藤利英さんの2人です。
(松山西警察署 窪田智臣署長)
「その功労は多大であり、ここに深く感謝の意を表します。ありがとうございました」
◆2人のとっさの行動とは
その出来事は今月4日の夕方、
松山市久万ノ台の県道で起きました。
まずは、オートバイで帰宅中だった白石さんが、
対向車線で停車していたトラックの異変に気付きます。
今回、白石さんに現場で
お話を聞くことが出来ました。
「右折する際にトラックをのぞきこんだらトラックの運転手さんが上を向いている状態だったので何か様子がおかしいなと思った」
窓を叩いても、ドアをあけ体をゆすっても
反応がなかったため、消防に通報し指示を仰ぎました。
(白石麻衣さん)
「全く意識がなかったので救急車に電話をしながら後ろの伊藤さんにお声がけ…『前の方が意識を失っているので止まってます』と声掛けさせていただいた感じです」
実は男性はこのとき病気で意識を失い、一歩遅ければ命が危ない状態でした。
消防の指示を受けた白石さんは
トラックの後続車に乗っていた伊藤さんにも助けを求めます。
(伊藤利英さん)
「体を触っても反応がなかったのでちょっとこれは大変だなと」
2人とかけつけた警察官などが、
救命措置をしていると救急車が到着。
男性は病院へ運ばれ、翌日、2人のもとには、男性の意識が戻ったと連絡がありました。
(伊藤利英さん)
「すごくほっとした安心したという感じでした」
(白石麻衣さん)
「すごく不安でしたのでご連絡をいただいて本当に安心しました」
2人のとっさの判断と行動力のおかげで
男性の命は救われました。