全国の中古車販売大手ビッグモーター店舗前で不自然に街路樹が枯れるなどした問題で、神戸市の久元喜造市長は28日、同市北区でも2年前に同様の事例が確認されていたとして、同社への聞き取りや土壌調査を行う方針を明らかにした。人為的なものと確認されれば、兵庫県警に対する被害届の提出も検討するとした。
市公園部によると、2021年5月ごろ、ビッグモーター神戸北店の前の市道沿いで、約200メートルにわたって街路樹のケヤキ14本(高さ4~5メートル)が枯れているのが見つかり、安全確保のため伐採した。市内には、ほかに3店舗がある。
久元市長は28日の定例会見で「かなり異様だった。(他県では)除草剤をまいた可能性も指摘されており、土壌調査を検討していきたい」と述べた。(井沢泰斗)